臨床研修管理センター紹介

久留米大学病院について

久留米大学病院ホームページ

病床数
一般1,018病床 (R2.4.1現在)
専門分野
専門分野一覧
臨床研修医数
32名(2023年度採用) 32名(2024年度採用)
歯科臨床研修医
2名(2023年度採用) 4名(2024年度採用)

臨床研修センターの紹介

当センターの業務

キャリアパスを考慮した柔軟なカリキュラムの作成

個人のキャリアパスを考慮しできる限り、希望の研修カリキュラムを作成します。

ミニレクチャーと研修医会の開催

初期研修ですぐに役に立つミニレクチャーを含む研修医会を毎月開催しています。

テューター制度でメンタルヘルスケア

臨床研修センターではセンター長・副センター長(精神科医師2名在籍)でテューター担当を運用しており、臨床研修医のメンタルヘルスケアや修了までの研修支援の実施を行っています。
また、女性医師のキャリア相談などができるよう、副センター長に女性医師を加え充実した研修生活のバックアップを行っております。

診療科・指導医と研修医の連携支援

豊富な診療科・指導責任者(28名)・指導医(65名)と臨床研修医の連携を支援します。

指導医講習会の実施

年1回、厚生労働省指針に則った指導医を養成する指導医講習会を実施しています。現在までに、院内・院外問わず800名以上の指導医を輩出しています。

相談役におけるキャリア支援

研修医が相談しやすい先輩医師等を相談役とし、キャリア支援や研修生活の相談などをしやすい環境を整えています。

アメニティの充実

研修医室等のアメニティの充実をはかっています。女性研修医の為に、夜間使用できる駐車場を確保しています。

スタッフ紹介

  • センター長 内野 俊郎 (准教授・精神神経科)
  • 副センター長 角 明子 (講師・放射線科)
  • 副センター長 比江嶋 啓至 (講師・精神神経科)
  • 副センター長 大園 秀一 (准教授・小児科)
  • 副センター長 仲吉 孝晴 (講師・心臓血管内科)
  • 副センター長 福冨 章悟 (助教・肝胆膵外科)
  • 事務 伊東 政智
  • 事務 荻野 友美
  • 事務 瀬尾 郁美

病院長挨拶

久留米大学病院 病院長
臨床研修医の皆さんへ
久留米大学病院 病院長
野村 政壽

久留米大学病院で研修を開始される初期研修医の皆さん、医師としての新しい門出を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。大きな期待と夢に胸を膨らませておられることと思います。医師としての希望に満ちた未来への第一歩を踏み出される皆さんを、久留米大学病院の職員一同、心より歓迎いたします。

久留米大学病院の歴史は1928年(昭和3年)の九州医学専門学校附属病院に遡り、今年で創立95周年を迎えます。「人と地球にやさしい、命を慈しむ医療」を理念として、患者に寄り添い、高度先進医療を提供しています。これまで久留米大学病院に在籍した多くの優れた先輩医師たちが全国で、そして世界で活躍しています。
久留米大学病院は、高度先進医療を提供する特定機能病院です。がん拠点病院であり、福岡県唯一の高度救命救急センターを有する高度急性期病院でもあります。研修医の期間は、医師として必要な倫理観や基本的な知識・技術を身につける極めて重要な期間です。この時期に如何に充実した研修を行い、基本的診療能力を身につけるかが、将来の医師としての人生の方向性を決めるといっても過言ではありません。久留米大学病院の圧倒的な症例数、多くの優れた指導医、経験豊富なメディカルスタッフが皆さんの成長をサポートする体制が整っています。自身の成長のために、日々存分に努力を積み重ねてほしいと心より願っています。

医学・医療の進歩はめざましく、新たなエビデンスに基づいた診断基準や治療戦略が日々登場しています。久留米大学病院では最新の知識や技術を習得する機会を様々なチャンネルを通じて数多く提供しています。常に患者さんにとって最良の医療を目指し、新たなエビデンスを発信する医療機関でもあります。また久留米大学病院の特徴は各診療科のスムースな連携にもあります。患者さん一人一人に合わせて、各科や各部門のスタッフが一丸となって治療を行います。チーム医療は高度先進医療の実践には不可欠と言えます。皆さんもチーム医療の一員として診療に参加することで、患者さん・御家族との信頼や先輩・同僚医師、多くのメディカルスタッフとの絆を深めることができるものと思います。皆さんの日々の診療行為や温かい言葉によって、患者さんが癒され、元気に社会復帰されていく姿に、医師としての喜びを感じることが数多くあることでしょう。しかしながら、現在の医学では診断や治療が困難な疾病も残念ながら多数存在します。特定機能病院である久留米大学病院は、先進医療開発もその使命であり、臨床研究、基礎研究を通して自らの手で、これらの問題を解決する役目も担っています。研究マインドを持って研修を行っていただきたいと思います。

皆さんが2年間の臨床研修を修了された後には、専攻医として進路を決定しなければなりません。自らの意思で将来の方向を決めるために、臨床研修期間にできるだけ多くの症例を経験して頂きたいと思います。久留米大学病院での専門研修は、大学病院を中心として、久留米大学医療センター、大学教育関連病院、大学病院関連施設などと共に、それぞれの領域のエキスパートを育成する魅力あるプログラムが用意されています。

さて、新型コロナウイルス感染症も3年が経過し、感染対策も新たなフェーズに移ろうとしています。医療DXも加速し、地域医療構想や働き方改革などの医療制度改革もスピード感を持って進んで行きます。まさしく医療者にとって新たな時代の幕開けです。久留米大学病院での2年間の初期臨床研修が、皆さんの医師としての強固な礎となり、新しい時代を切り拓く医療人としてのキャリアの大きな第一歩となることを確信しています。

2024年4月

センター長挨拶

久留米大学病院で臨床研修を始める皆さんへ
臨床研修センター センター長
内野 俊郎
臨床研修管理センター センター長

医師国家試験合格、おめでとうございます。医師としてのスタートラインに立ち、希望と不安のどちらが強いでしょうか?臨床研修はこれから2年間続くわけですが、どうか初心を忘れず真摯に臨んで頂きたいと願っています。

臨床研修の時期は、医療人としての基礎を作る大切な時期であり、“医師としての人格の涵養”と“基本的診療能力の修得”の2つが大きな目標とされています。これらの目標に包括されていますが “医療安全”および“感染対策”への配慮は医療従事者の基本として重要な事項となっています。そのためこれらに関する講習会は研修医を含むすべての病院関係者への受講が義務付けられています。また、医療は対人的な職場環境であることから適切な対人コミュニケーションのスキルが求められます。医師である前に“社会人としての基本的な姿勢”を身につけることを忘れないでください。
久留米大学病院は、機能性の高い病棟と最新鋭の設備や機器を有しています。各々の研修現場では多くの教育スタッフによる指導体制が確立しています。豊富な外来患者数、入院患者数および手術症例数は歴史の中で培われた地域医療機関との連携の賜でもあります。筑後地域はもとより、福岡県南部から佐賀県東部、大分県にもおよぶ広い地域における基幹病院であることを念頭においてこれからの臨床研修に臨んで下さい。

必修化された臨床研修においては厚生労働省により到達目標が定められており、その評価にはオンライン臨床研修評価システム(PG-EPOC)が用いられています。自己評価を行い指導医・指導者等からの評価を受けることになります。また、研修修了後には研修医による研修プログラムの評価を行なっており、次年度の研修プログラムへフィードバックしています。
環境面として研修医室は十分な広さを確保し、個人用のデスク、更衣室、仮眠室等が整備されています。また、総合診療棟8階にはクリニカル・スキル・トレーニングセンターが設置されていますので、基本的臨床手技の修得に大いに活用して下さい。毎月第3火曜日には研修医会が開催されており、ミニ・レクチャーの司会、連絡事項の通達などを担当タスクとして2年次研修医が行っています。ミニレクチャーのテーマには、臨床研修ガイドラインで必修事項に位置付けられている大事なテーマも選ばれていますので、大切な機会と考えてしっかり受講してください。
コロナ感染症対策のためにまだまだ制限が残っていますが、研修目標や研修修了の基準に変更はありません。臨床研修センターとしては色々な方策を駆使して有意義な研修となり、全員が無事に研修を修了できる様に日々思案しています。研修に関することの窓口は、基本的にすべて臨床研修センターが担っています。事務担当のスタッフをはじめ、メンター機能も兼ねた複数の副センター長が皆さんのサポートをします。
何かありましたら、まずは当センターへ報告・連絡・相談するようにお願いします。2年間、一緒に頑張っていきましょう。

2024年4月

歯科口腔医療センター教授挨拶

歯科口腔医療センター教授 楠川 仁悟
「心」「知」「技」
三位一体の研鑽
歯科口腔医療センター教授
楠川 仁悟

歯科臨床研修では、基本的・総合的診療能力の習得、地域保健・医療の実施、病診連携の理解と実践、医療安全管理の理解が求められています。

久留米大学病院では、これらの習得はもちろんのこと、本院の理念である「高度で安全な医療、地域を育む医療、優れた医療人の育成」に基づき、より質の高い充実した臨床研修を実践しています。歯科口腔医療センターは、全国でも有数の豊富な症例数を誇り、地域歯科医療の中心的役割を担い高度で先進的医療に取り組んでいます。

研修医の諸君には、医療に携わる様々な人々とともにチームの一員として多くの症例経験を通じて臨床力を身につけ、医療人に相応しい人間性を育んでいただきたいと思います。そのためにはそれを可能にする環境へ自らを置くことが何より大切です。

久留米大学における研修は歯科医師としての第一歩を踏み出し、「心」「知」「技」三位一体の研鑽に励んでいく上で相応しい環境と自負しています。 未来の歯科界を担うべく若く優秀で情熱をもったみなさんがこの久留米大学へ集い、充実した研修生活を送っていくことを希望しています。

2024年4月